施設長だより 一 点 素 心

施設長だより一 点 素 心

いよいよ念願だったホームページの発信です。
ここ5、6年の障害福祉の大きな広がりと深まりには目覚ましいものがあります。障害者福祉に関わる者ですら十分に咀嚼できないことが多くあります。盛んに言われる「施設から地域へ」の思いは大切にしなければなりませんが、そこに共生する条件のある「地域」がなくてはなりません。脱施設イコールグループホーム型ノーマライゼーション運動はどうも早急過ぎるようにも思われます。もっともっと語り合い、お互いが理解し合うことが大切です。作成したホームページは、まごころ学園・まごころ寮のこと、障害のこと、そして、障害者を包み込む地域のことをもっと広く理解していただきたい、もっと皆で語りたい、そのような思いから出発しました。
先日、市民の方から匿名でご注意のお手紙をいただきました。障害者の方が、レストランでの支払いの際、支払い方法が十分に理解していないようで、ご本人もお店の方も戸惑い不安そうだった。近くに支援者がいるにも拘わらず、ほとんど対応していなかった。もっと温かな対応をしてもらいたい。と云った内容のものでした。
将来の地域での生活を目指し、機会を設けて実際に経験することを目的にした地域参加のためのプログラムでした。できる限り「援助」と「参加」によって地域の一員になる。利用者の自己実現に向けて懸命に取り組んでいたところでした。しかし、数年後の地域移行を急ぐあまり、できるだけ本人の力量で「参加」することを重視し過ぎてしまい、「援助」の配慮が十分でなかったようでした。「機会と励まし」「実際に経験する」「達成感を得る」「自信を積み上げる」こうした、丁寧なステップが必要だったと思います。それは、障害のある方だけでなく、地域の方たちに向けた取り組みにも同じように言えることです。
「地域があること」「地域に参加すること」 目標に向かってひとつひとつ丁寧に取り組んでまいりたいと思います。今後とも皆様の温かなご指導ご協力をお願いいたします。                      

平成22年7月16日   園 長  金 安 良 則

 

2010.07.15